王清一 団長
希望に満ちた2010年を迎え、新しい年が皆様方にとってすばらしい1年となりますようお祈り申し上げます。
今年は干支で申しますと庚寅(かのえとら)年に当たります。前回の庚寅年である60年前の1950年は6・25韓国戦争が勃発した痛恨の年でした。李明博大統領は去る1月4日のテレビによる新年国政演説の中で、今年は南北関係において新たな転機が必要であるという考えから、南北が常時対話できる機関の設置を提案しました。この意味は、南北がソウルと平壤にそれぞれ連絡事務所をおくことであり、私はぜひとも実現してほしいと願うとともに、二度と同胞同士が相争うことは避けなければならないことを、すべての国民が今一度しっかりと認識すべきであると思います。
さて、全国の民団組織が一体となって16年にわたり推進してきました地方参政権獲得運動もいよいよ大詰めを迎えました。私たちが日本の地域社会にしっかり根付いて生活しているとはいえ、日本国籍を有しない私たちが日本の地方自治体の選挙において1票を投じるということは日本社会の国際化をよりいっそう深めることになるという確信のもとに、私たちの希望が実現する日を待ちたいと思います。また韓国併合100年、在日の歴史100年を迎える今年こそ、祖国の分断を乗り越えることができないまま二つの組織に分かれている在日が、お互いに和合しながら日本社会とかかわりあえる成熟した民団社会になるよう頑張っていきたいと思います。
私たち京都民団の2009年の活動は、@京都コリアン民族文化大学開講 A民族金融機関預金増強運動 B10月マダン実施 C小冊子第3号発刊など、民族的アイデンティティを確かなものにする創意工夫が目立ったものでありました。いうまでもなく民団は私たち同胞にとっての唯一の求心体であります。本部・支部の財政基盤を確立しながら将来の再編がまぬがれない同胞社会を視野に入れながら、私たちの民団組織を堅固なものにすることが肝要であります。そのためには、豊かな民族性と国際性を同時に身につけた後継者育成に頑張っていかなければなりません。何よりも人材教育が緊急課題です。哲学者カントは『人間は教育によって人間になれる』といいました。これからの3世・4世には「民族の心」、民族的感性を身につけるために歴史・文化を基軸にした「民族文化教育」が重視されるべきだと考えます。これらの課題を念頭におきながら、本年も、同胞の皆様とともに、「心ゆたかな生き方」をしていけますよう頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
結びに皆様のご多幸とご健勝をお祈りしながら私の挨拶に代えさせていただきます。
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